ごとう屋の考える
3つの美味しい酒
ごとう屋にとって「美味しいお酒」とはどんなお酒か。
岐阜、長野、福岡の歴史ある蔵元を通してご紹介します。
瞬間を切り取った
直汲みの生原酒
お酒が搾られたら一旦タンクに貯蔵する一般的な手法とは異なり、お酒が出来上がった時になるべく空気に触れず、無濾過で一本一本丁寧に手で詰められるのが直汲みと呼ばれる製法です。
外気に触れることなく密封されたお酒は、蔵まで足を運ばないと飲めない稀少な限定生産品です。原酒ならではの米本体の旨味と、酒蔵で直接甕から汲むことでフレッシュさをダイレクトに感じることができます。
ごとう屋では様々な酒造の無濾過生原酒を取り扱っていますので、日本酒に馴染みのない方から日本酒に精通されている方まで、その美味しさを紹介できればと思います。
悪うさぎ
- 01直汲みの生原酒
- 悪うさぎ
お酒が出来上がった直後に最大限空気に触れさせず、味の良い部分を見極めながら全量手詰めでボトリングした、「直汲み」による「小左衛門」の純米大吟醸。
機械を介さず手作業にこだわった稀少な少量生産商品であり、上品でありながら米の旨味を感じさせる逸品です。
語りたい店主の酒語り
お酒が出来上がった時になるべく空気に触れず、一本一本丁寧に手で詰められた無濾過生原酒。ごとう屋では、様々な酒造の無濾過生原酒をオススメしていますが、特に岐阜県瑞浪市にある、元禄15年(1702年)創業の老舗、ごとう屋とも縁が深い中島酒造さんの無濾過生原酒を強く推しています。
外気に触れず密封されたお酒は、米本体の旨味と、酒蔵で直接甕から汲んだフレッシュさをダイレクトに再現。生き生きとした濃密な味わいは、本来は蔵まで足を運ばないと飲むことができない逸品で、伝統を大切に継承しながらも、先進の設備や科学の知識を取り入れ、つねに新たな取り組みに挑んでいる中島醸造の心意気が伝わります。
「ライチ、りんごの香り押し寄せる香り、重厚な旨さ。風味、味わい共に蔵で樽から汲んだようなフレッシュさは直汲みだからこそ」 大果
二度火入れしたお酒
日本酒造りでは、腐敗や劣化を防ぐために、お酒を絞った後に加熱を行う「火入れ」という工程が行われます。基本的に一般的な工程で火入れが行われるのは一度だけ、あるいは生搾りがほとんどですが、二度目の火を入れる「二度火入れ」を行うことで香りがより穏やかになります。
ごとう屋は二度火入れしたお酒の味わいに注目。二度火入れしたお酒は飾らない美味しさがあり、過度な香りや甘みがない分飲み疲れることなく、料理を引き立て、舌の奥でじっくり旨味を感じられます。日本酒が好き、日頃から美味しい日本酒を探求している方にこそ、二度火入れしたお酒をオススメします。
綾花
特別純米
- 02二度火入れしたお酒
- 綾花 特別純米
広大な筑紫平野で育まれた、福岡県で契約栽培をしている山田錦のみで醸した、独自の二度火入れによる特別純米酒です。舌の上でふんわり花開くような繊細さを実感できるとともに、米本来の旨味と柔らかなコクがバランスよく調和。食に寄り添う穏やかさがあります。
語りたい店主の酒語り
「派手さにとらわれず本質的な美味しさを追求した日本酒」。明治33年(1900年)の創業以来、流行に左右されることなく、古来からの米の旨みにこだわった、福岡・筑後の老舗・旭菊酒造の逸品です。一般的な日本酒が製造の工程で火入れを行うのは一度だけ、あるいは生搾りがほとんどであるのに対し、製造工程で二度目の火入れを行うことで香りがより穏やかになります。香りや甘みは日本酒の華となりますが、過度になるとお料理の邪魔をすることもあります。二度火入れしたお酒の飾らない美味しさは、飲み疲れることなく、料理を引き立て、舌の奥でじっくり旨味を感じられます。日本酒が好き、日頃から美味しい日本酒を探求している方にこそ、オススメしたいお酒。
「穏やかで優しく包み込まれるような美味しさ。和食の良さをを引き立てるお酒です」 大果
究極のペアリング日本酒
蔵元の想いに
感動するお酒
蔵元の皆さんは、日々新しい日本酒作りにチャレンジされています。年間1,000種類以上試飲していると、思わず「あっ」と目を見開いてしまうこともしばしば。蔵元さんの想いと努力が舌から伝わってくる、「日本酒って楽しい」と心から感動するようなお酒に出会うことがあります。
例えば、長野県中野市の「井賀屋酒造場」は、幕末に創業した老舗で伝統的な酒造りを行いながら、イノシン酸、グルタミン酸、アミノ酸などの旨味を取り入れるなど、常識に捉われず新しい試みを積極的に行っています。
ごとう屋は、そんな全国の蔵元と日本酒を応援しながら、お客様にも日本酒の奥深さを楽しんでいただきたいと思っています。
岩清水
GOWARINGO
- 03蔵元の想いに感動するお酒
- 岩清水 GOWARINGO
食事とのペアリングを意識した「究極の食中酒」を目指した日本酒。イノシン酸、グルタミン酸、アミノ酸の旨味を化学的にアプローチし、一般的な日本酒では10~20%のみ使用する麹を50%使用し、そこにリンゴ酸を生み出す酵母をプラス。果実味のあるジューシーな旨味とスッキリした味わいが特徴です。
語りたい店主の酒語り
長野県中野市の「井賀屋酒造場」は、江戸時代末期、ペリーが黒船に乗って日本に来た嘉永6年(1853年)創業の老舗。「自然に寄り添い、自然の働きを最大限に引き出す酒造り」を基本に、信州の水と酒米を用いて伝統的な酒造りを行いながら、新しい技術を積極的に導入しています。2017年からはご夫婦二人(杜氏と女将)で酒造りを始動。「日本酒って楽しい」と思ってもらえるようなお酒が、全国にはたくさんあります。そんなお酒と蔵元を応援しながら、お客様にも日本酒の奥深さを楽しんでいただきたいと思っています。
「柔らかで飽きがない麹の甘み、リッチで複雑な味わいに綺麗なりんごの酸味が堪らない。一度味わうと、もう一度、飲みたくなり、好きなひとにもあげたくなります。」 大果